肩こりが原因の頭痛
1 緊張型頭痛について
長時間同じ姿勢を続けるなどして、肩や首の筋肉に疲労が蓄積されますと、肩こりが悪化します。
肩こりが悪化すると、首や肩から頭へとつながる血流が滞り、頭痛を引き起こすことがあります。
このような首や肩などの筋肉の収縮が原因で生じる頭痛を「緊張型頭痛」と言います。
2 緊張型頭痛の原因
⑴ 同じ姿勢を長時間続ける
例えば、デスクワークで下を向いて作業を続けている方や、パソコンで作業する時間が長い方、ゲームやスマートフォンの操作を長時間行っている方などは、首や背中の筋肉に負荷がかかりやすく、こりが生じやすいと言えます。
俯いている姿勢は、特に首の後ろ側にある筋肉に負担がかかるため、その部分の筋肉が緊張して肩こり等を引き起こします。
その状態が長く続きますと、肩や首の筋肉がこわばって、頭へと続く血管を圧迫し、頭痛を引き起こします。
肩こりや頭痛の予防のためには、定期的に身体を動かしたり、適度に休憩を挟んだり、できるだけ悪い姿勢が続かないように心掛けることが大切です。
⑵ 過度なストレス
ストレスが原因で頭痛が起こることもあります。
強いストレスにさらされますと、無意識のうちに身体に力が入り、肩や背中の筋肉がこわばってしまうことがあります。
その状態が長く続くと、肩こりや頭痛を引き起こすようになります。
自分なりのストレス解消方法等を見つけ、心身への負担を早めに軽減することが大切です。
3 緊張型頭痛になってしまうと
緊張型頭痛は、圧迫感や頭を締め付けられるような痛みが続きますが、我慢できないほどの強い痛みは多くはなく、日常的な動作で頭痛が悪化することも少ないため、家事や仕事は何とかこなせるという方もいらっしゃいます。
痛みが数分で治まる場合や、一週間以上続く場合まで様々で、痛みが治まったと思ったら数日後に再発したり、毎日のように痛みが出たりと、頭痛の感じ方は人それぞれです。
我慢できる痛みといっても、頭痛があると集中力が続かなかったり、普段と同じパフォーマンスが発揮出来なかったりするため、頭痛がストレスになり、ストレスがさらに筋肉を収縮させる一因となってしまい、頭痛が悪化すると言う悪循環に陥ってしまう恐れがあります。
痛み止めを服用して、頭痛を一時的に緩和させるという方法もありますが、筋肉の緊張が原因で生じている頭痛の根本的な改善には繋がっていないため、痛み止めの効果が切れると、再び頭痛に悩まされてしまうかと思います。