膝痛の原因

文責:院長 鍼灸師・柔道整復師 黒澤彰

最終更新日:2024年06月27日

1 スポーツによる痛み

 膝に負荷の掛かるスポーツを長期間行うことや、膝に負荷の掛かる運動を繰り返すことによって、膝に炎症が起こり、痛みが引き起こされます。

 動かすと常に痛みが出る場合、スポーツの途中で痛み出す場合、スポーツ後に痛みが出る場合、ある動作を行うことで痛みが出る場合等、痛みの程度は様々です。

 膝を使い過ぎていることに加えて、筋力不足や柔軟性の低下も原因の一つであると言えますので、スポーツ前にしっかりと準備運動としての動的ストレッチを行うことや、スポーツ後に静的ストレッチなどの身体のメンテナンスを適切に行うことで、予防できる可能性があります。

2 膝をぶつけたことによる痛み

 転倒によって膝を強くぶつけたり、自動車事故で膝を打ち付けたりなど、何らかのアクシデントで膝にダメージを負うことがあります。

 打ち付けた箇所が後から腫れてきたり、熱感のある痛みが出てくることがあり、場合によっては膝関節を上手く動かせなくなってしまうかもしれません。

 時間が経つと自然に回復していくこともありますが、適切な処置を行っていないと、回復が遅れてしまったり、痛みが取れなかったりする恐れがありますので、まずは適切な応急処置を行い、その後でしっかりと適切な施術を受けることが大切です。

3 原因不明の痛み

 スポーツをしている訳ではなく、膝をぶつけるなどのケガをした覚えもないのに膝が痛む、いわゆる原因不明の膝痛に悩まされている場合、接骨院に行くべきか迷うかもしれません。

 このような原因不明の膝の痛みは、筋肉や靭帯、軟骨の損傷である場合が多く見受けられます。

 痛めた記憶はないし、痛めるほど酷使した心当たりもないと思うかもしれませんが、「歩く」「しゃがむ」「座る」「立つ」といった私達が日頃から何気なく行っている動作は、膝を動かして行っています。

 そのような何気ない動作の中で、関節の噛み合わせに僅かなズレが生じる場合もあります。

 また繰り返される動作のために、どうしても膝関節の軟骨は摩耗してしまいますので、それによって痛みが生じている可能性も考えられます。

 極端に軟骨が磨り減って関節が変形し、変形性膝関節症などになってしまっている場合も痛みが生じます。

 深刻化してしまう前に、一度接骨院に相談し、適切な施術を受けると共に、予防策などのアドバイスを受けることをおすすめします。

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